少し古いが、2019/12 にネットニュースで見た記事から考えることがある。記事内容のポイントは、概略以下。

1) 学生を狙った巧妙な詐欺。
2) 学生に、USBを約50万円で買わせ、それに入っている「もうけの方法」を教える。
購入のための資金を学生ローンなどで借入れさせる。
3) USBで示す方法で儲かることはかなり難しい。
4) 一方で、そのUSBを友人に紹介し、購入に至ると、バックマージンが入る。

学生に対し、30人程度の友人を対象に、声がけするよう促すようだ。
典型的な「ネズミ講」である。
これを繰り返せば、ローン返済も含め、キックバック収入が入る。

この記事に見る、人間関係資産論から見た問題点を考える。
ここで問題視すべきは、上記4)で自分の知り合いの学生(ほとんどは先輩、後輩、同級生等)に対し誘うことを(強く)促していることである。
要は、「ネズミ講」の多くに対していえるが、自分の関係している身近な人をターゲットにさせていることである。これは、人間関係資産論の人間関係資産そのものを使うことだ。