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猛暑の日が続いた日の早朝、愛犬デコと散歩していた。
いつも歩く木陰の続く階段を上る途中で、写真の生まれたてのアブラゼミに出会う。
大きなアオギリの木にとりついた、透明に近いアブラゼミは感動ものであった。不思議にも、アオギリの樹皮に似た、色合いである。

ふと考えた。人間も、このように明確な脱皮ができると面白いと。
カイコやヘビやセミなど、脱皮する昆虫や動物は少なくない。
人間の脱皮とは、どういうことだろうか?
卒業する、結婚する、転職する、定年退職する、などの人生の転機が、脱皮に対応すると考えるのも面白い。そう考えると、カイコが5回脱皮するのとは異なり、人間の脱皮回数は人により異なる。しかも、脱皮の仕方が、全身脱皮、部分脱皮、一部脱皮など、程度がいろいろあることになる。

人としての成長のうち、急速な成長をする場合を脱皮に対応できそうだ。木の年輪と似た現象ともいえる。年輪の場合は、カイコの脱皮と同じように、年に1回、必ず起こることである。
もっとも、地球規模で温暖化が進むと、木の年輪が未来永劫続く保証はないのかも知れない。