2019/9/8の深夜(昨夜)に、気象庁の予報通り、急に暴風雨となった。最近の予報は大げさに「命は自分で守れ」などと強調する。何となく変な感じがしていた。しかし、予報通り、急に来た。

去年末に、横須賀市の三浦市近くに引っ越してきて、初めての台風体験だ。
永く地元に住む人は、過去に台風に直撃されたことはないと言っていたのを真に受けていたのだが。
急激に強くなった暴風雨は、東からの風であった。古いマンションの3階の自宅で、ニュースなども眺めながら、窓の外の強風が気になっていた。

しばらくすると、急速に風は弱まり、ほっとんど静かな秋の夜のごとく、虫の声すら聞こえてくる。
10分から15分ほどそういう静寂が続く。

そして、また再度暴風雨が始まった。今度は西からの強風である。窓の外の樹木が、幹を大きく傾けながら耐えている。どんどん強くなってくる。
そして、急に停電だ。あわてて懐中電灯を探す。クーラーも切れて、蒸し暑さを感じるが、窓を開けるわけにもいかない。ネットやろうにも、WiFiのルータが電源オフで、なすすべなし。

そうか!!さっきの一時の静寂は「台風の目」だったということに気づいた。外の暴風は一向に収まる様子もない。今までの人生で、台風の目を直接体験したことはなかった。70過ぎて初体験だ。
まさに、台風15号は三浦半島を横切って、東京湾の方向に向かったようだ。
こんな状態で朝まで耐える。

朝になっても、停電は続いている。しかも台風一過、また猛暑のぶり返しだ。
夕方18時ころ、ようやく停電が解除された。
よかった、冷蔵庫の中もかろうじて持ちこたえたようだ。
幸いにも、水は問題なかった。電気だけだった。
しかし、たったこれだけの経緯であるが、インフラの重要さ、ありがたさを、こんなに切実に感じたのは、本当に久し振りである。
なくて初めてわかる、XXとYY!!

2019/9/9 井野