最近、近所のあるオジさんと少し真面目な立ち話をした。

その折、私の人間関係資産論のさわりを説明した。その時、説明していて、唐突に「人間関係は資産である」と言っても、すぐに「そうだ!」とはならない状況があった。いろいろ補足説明すると、「なるほど、そうですね!」と理解してくれた。
何故、そういうことになるか、再考し、下記のように考えた。

人間関係を資産として見ることは、「両刃の剣」の側面がある。
刃の一方は、人間関係資産論で主張する価値ある、有益な側面である。
もう一方の刃は、まさに人間関係を私利私欲のため、または意図的に悪用できる側面である。
この両面があるため、普通の人は、「人間関係は資産である」と言われても、即座に「然り」と言えない心理になると思われる。
このあたりを整理したのが、下表である。正しい使い方を間違わないようにするのが、両刃の剣の正しい使い方である。

人間関係資産の活用には、正しい方法と間違えた方法があることを理解し、間違えた方法である場合は絶対にその行動をしてはならない。正しい活用と間違えたことを整理する。その判断のためには2つのことを考えなければならない。
一つ目は、その活用が法的、社会常識に反していないかということ。社会常識に反しているということは、何らかの実害が想定されるかどうかがポイントになる。
二つ目は、利害関係者にとってどういう影響を及ぼすかということで、判断のほとんどを占める。利害関係者は、自分、相手およびその他の第三者に分けて考える。それぞれの関係者に、検討している活用行動がどのような影響を引き起こすかを検討する。その影響は、経済的、人間関係的、時間的経緯、影響の大きさなどを考えて、プラスになる場合(〇)、マイナスになる場合(×)、どちらでもない(△)という評価をして整理する。
この結果を下図表に示す基準で正しいか、間違えているかを判断する。微妙な人間関係を使って新しい価値を創造するのだから、慎重に吟味して必ず正しい価値を生み出すようにしなければならない。

尚、この内容は、すでに最新の人間関係資産論関連書籍では、反映済みである。下記リンクで詳細内容参照可。
正しい活用