2022年、また新しい年が始まった。
ここのところ、毎年コロナ禍によって、世界中が新年に沸き立つ感覚はなかった。もちろん、今年もたいして変わらない。
コロナ禍も、ワクチン接種の進捗と馴れという諦め感もあって、若干、ダレてきている感覚はあるが、しかし、まだまだいつまで続くか、先の見えない感が強い。
目を細くして見てみると、まさに「人類の生きる環境が激変」することを経験しているのかも知れない。
例えば、アリの集団が、今までにない大雨にあった場合どうしているだろうか?洪水まではいかなくても、大雨に巣の入り口は泥に埋められ、穴の外にいた働きアリは、きっとおぼれてしまったに違いない。穴の中にいたアリは、もしかして、雨の上がるのを、穴の中(巣の中)でじっと我慢して待っているのかも知れない。大雨の上がった後に、素の復旧をするために、体力温存し、作戦会議でもしているかもしれない。
我々人間は、もしかしたら、想定外の大雨に合っているアリの集団と同じかも知れない。アリは大雨をコントロールすることはできない。しかし、アリは生き残っていれば、大雨が上がったとき、昔の生活を再構築できるかも知れない。人間も、想定外の全人類的災難に対し、どう対応できるのか、謙虚に考えるべき機会なのかも知れない。単純な以前の生活を取り戻すことだけが、最適解ではないのかも知れない。
何が最適解かを考えることこそ、重要なことかも知れない。(2022/1/2 井野)