前回の投稿で少し触れた。
今までの科学の主流は、「細分化」の方向が主流であったのではないか?
私は不得意な分野であるが、物理学でも古典的には力学や熱力学等から、分子、原子、素粒子とどんどん細分化していったと思う。
そもそも多くの「なぜ?」は、細分化にその解を求めていったように思う。そもそも、科学の分野分けそのものが、どんどん細分化されていったことも事実であろう。
科学だけではない。2021年大きく羽ばたいたメジャーリーグの大谷選手も、細分化、分業化された野球の常識を打ち破る活躍をした。それは常識化した細分化、分業化がすべてではないことを証明した。細分化とは逆方向の持つ価値にも気付くっべき現象になったと思う。
そして、今年のノーベル賞の真鍋さんが、気象学分野で初めての受賞をしたことは、印象深い。
つまり、細分化方向ではなく、俯瞰化の方向の重要性を意味していると思う。科学の分野の一つの気象学で、俯瞰化からの整理、予測の重要性が、地球温暖化が顕著に問題化し始めた今、大きく評価されたということだ。
考えを深めていく方向性が、細分化と俯瞰化の二つあるということだ。
私が取り組みたい「人間関係、人間社会」でも、そのアプローチは細分化と俯瞰化の二つの方向があり、しかも、この分野ではその両方が重要になると感じる。
人間一人一人の特質、個性、心理など、個の人間の研究はあまり確立しきれていない分野ではないか?
他方、人間集団としての特性、特質、心理、行動なども、それ以上に研究されていない分野であると思う。
両方向のアプローチが必要なのが、「人間」、「人間関係」の研究ではないかと思う。しかも、その両方を組み合わせた研究こそが最終的に重要になると感じる。
道は、遠い・・・・・?。(10/18 井野)