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1-2)人間関係アンケート結果分析

人間関係に関するアンケート結果分析

この画面上では、アンケート結果の詳細数値、グラフなどは省略しています。それらは、拙著「人間関係資産論」の付録に掲載していますので、ご参照下さい。

アンケート概要

人間関係に関する課題をまとめるにあたって、著者が企画し、専門会社に依頼してアンケート調査「人間関係認識に関するアンケート調査」を実施しました。本アンケートの実施概要は以下の通りです。

実施時期:2014年5月
実施方法:インターネット調査、ジャストシステムFastask による、選択肢方式
回答者、562名、男女同数、20代、30第、40代、50代、60歳以上を均等数
対象は全職業、国内全地域(調査会社の基準によりサンプリング)

アンケート設問と回答選択肢

設問と回答選択肢は以下に示すとおりです。(設問9,10は省略)

設問1:過去5~10年くらいを振返ってみて、ご無沙汰していると気になる人はいますか?
回答選択肢:7人以上いる/6人~3人/2人~1人/いない

設問2:今までに仕事、プライベートを問わず、自分として大事な場面で助けてもらったと思う人は何人いますか?
回答選択肢:7人以上いる/6人~3人/2人~1人/いない

設問3:今までに仕事、プライベートを問わず、相手の大事な場面で助けてあげられたと思う人は何人いますか?
回答選択肢:7人以上いる/6人~3人/2人~11人/いない

設問4:あなたは、人との関係を大切にしたいと思っていますか?
回答選択肢:思っている/やや思っている/あまり思っていない//思っていない

設問5:「人間関係」という言葉からどういうことを感じますか?
回答選択肢:悩ましいこと/苦しいこと/わずらわしいこと、めんどうなこと//重要なこと/大切にしたいこと/楽しいこと/何も感じない(これだけ排他)(複数チェック可)

設問6:あなたご自身の「人間関係」において、「悩みや苦しみ」と「楽しみ」とではどちらが多いですか?
回答選択肢:悩みや苦しみ/楽しみ/どちらも同じくらい/よくわからない
設問7:ご自身の人間関係をうまく生かして何かに活用することを考えたことはありますか?仕事、プライベートを問わず、どんな場面でもかまいません。
回答選択肢:ある/ときどきある/あまりない/ない/よくわからない

設問8:ご自身の人間関係を、一度振り返り整理してみることは有益だと思いますか?
回答選択肢:思う/やや思う/あまり思わない/思わない/よくわからない

設問9,10:掲載省略

多くの人が「ご無沙汰している人がいる」と感じている

設問1で、ご無沙汰していると気になる人は何人いるかとの問いに対し、全体で83%の人が「一人以上いる」と答えています。

ほとんどの人が、そう感じているといえます。人は自分で思う以上に、人間関係の真っただ中で生きているということなのです。確かに、全くひとりだけでこの世を生きていくことは、特に今の社会では誰にもできないことです。

<「人間関係資産論」の付録図表1、2>

7人以上いると答えた人は、男性が31%で、女性の21%より10%多いことは注意が必要です。

これは、仕事の関係でご無沙汰感のある人が大勢いると感じているということでしょう。日常の多忙さの中で、こういう質問により刺激されたとき、思わず人との関係が手薄になっているとよけいに感じるのかも知れません。仕事関係において、ご無沙汰感があるとしたら、そこにこそ、人間関係資産論の視点を持ち込む価値が大きいのです。

仕事に関連する中で直接的な効果をえられる可能性大です。
いずれにしても日常を過ごす中で、人との関わりが十分ケアできていないと感じる人が83%以上、つまり、ほとんどの人なのです。もっと意識して日頃から人間関係をケアしなければならないと思っているのです。
気になる人間関係が日常に埋没している実態がデータで明らかになったと評価できます。

ほとんどの人が人間関係を大切だと思っている

設問4で人間関係を大切に思うかどうかを聞いています。
その結果、87%を超える人が大切なものと思っていると答えました。この結果は何となく予想できるものですが、ほとんどの人が大切であると思っていることが明確に示されました。

     <「人間関係資産論」の付録図表3,4>

特に年齢を重ねていくにしたがって、その比率は高まるという顕著な傾向が明確になっています。
中でもこの調査の対象最若年層の20代の意識は89%で、最高齢層の60代以上の99%に比べ10%もすくなく、30代で急に96%にはねあがっているのです。
人間関係が大切なことであることは、子供の時からいろいろな機会に学んできているので基本的に理解できています。
しかし、その上に、人生経験を重ねていくほどに、人間関係の大切さが更に骨身にしみてくるのです。当然その過程では、多くの失敗や困難や楽しみなどを乗り越えてきたに違いありません。60代後半の筆者には感覚的にもよく分かることです。

このことは、大きなヒントを示してくれています。
若い世代が、長い人生の道筋を経るまでもなく、できるだけ早期にその重要性を本当に理解し、それを踏まえた人生を送ることができるなら、彼らが無駄に失敗するとか、悩むことは少しでも軽減できるはずです。彼らの人生に有益に役立つことは、容易に考えられることです。多くの先人が苦労して得た知恵を次の世代がかしこく活用してきたからこそ、人類が進化できたことはいうまでもありません。同じことがいえます。

人との関わりを大切にする人は、他者を大切にし、他者から大切にされるだけでなく、何よりも自分を高める必要性を感じずにはおれなくなります。早い時期から人との関わりを意識してよく考え、大切にすることを早く知り、それに沿って実践すべきなのです。
このことこそ、拙著「人間関係は資産だ」で最も訴えたいことなのです。若い読者は、知人・友人に、若くない人は若い人たちに、是非ともそのことを伝え、その内容を紹介していただきたいのです。

「助けてもらった人がいる」と思う人が「助けた人がいる」と思う人より10%以上多い

設問2,3で、今までの人生で特に助けてもらったと感じる人の数、助けてあげられたと感じる人の数を聞いています。
現実には、助けてもらいたいと思って助けてもらえる場合もあろうし、そういう意図はなくとも結果的にそうなったこともあるでしょう。助けてあげると思ってそうなる場合もあるし、そういう意図なしに結果的にそうなる場合もあるでしょう。

        <「人間関係資産論」の付録図表5,6,7,8>

助けてもらえたと思う人が83%、助けてあげられたと思う人が72%いたのです。

やはり、多くの人が、他の人から助けられ、サポートしながら人生を歩んでいること、そしてそのことを自覚していることが明快に回答されています。この数字は、ほとんどすべての人がそう感じていると言って過言ではないでしょう。

また、助けたと感じるより、助けられたと感じる人が、10%以上多くなっています。これは日本人の控えめな感覚が原因だと思われますが、他方、人間だれしも、困ったときに助けてもらったありがたみは心にしみるものだということかも知れません。
年代別では、やはり年代が高くなるにつれてその比率が高まっています。人生経験を重ねるほどに、人との関わり度合いが高くなるのは必然でもあります。人生とは、他の人との関わりそのものというべきなのかも知れません。

「人間関係」という言葉から受けとる感覚はネガティブが多い

設問5で、人間関係という言葉から受け取る感覚を聞いています。
複数回答可能な質問で、「人間関係」という言葉から感じることを聞いた結果です。日常的に特別に意識しなくとも突然聞かれてそれなりに本心が出ているようです。

  <「人間関係資産論」の付録図表9、10>

設問の内容が、ネガティブなもの、ポジティブなもの、それらを踏まえて重要視する感覚と三つに分けられます。設問ではそのことについては触れていません。付録図表9がその全体分布で、その仕分けをすると下記のようになります。(少数以下四捨五入)

●悩ましいこと  26%
●苦しいこと   11%

●わずらわしいこと、めんどうなこと  39%

△重要なこと   51%

△大切にしたいこと 60%

○楽しいこと  19%

この仕分けで、●の項目は、ネガティブな受けとり方、○はポジティブな受けとり方、△はポジティブなものネガティブなものを踏まえた重要視の感覚です。
つまり、この回答結果から、「人間関係」ということばからの直観的印象として、ネガティブにとらえていることが明確に出ていることが分かります。

また、ネガティブ感覚があるために、よく注意して用心深く対応する必要がある、大切にしたいと感じているのです。もっと楽しいことと感じる人が増えることが、本項でいう、もっとポジティブにということになります。
大切にする感覚は、ネガティブであっても、ポジティブであっても、重要視するという必要性を感じているのです。それだけ人は人間関係に影響されながら生きているということなのです。
また、世代別回答からは、年齢を重ねるにしたがい重要性、大切にしたいという感覚が増加しています。
40代でわずらわしいと感じる比率が突如ピークを描いています。やはり、社会の中心として企業や組織、家庭においても多くのプレッシャーと闘いながら支えている様子がうかがわれます。多分、最もストレスを感じる時期に重なっていることが想像できます。

人間関係活用を意識した人は約半数

設問7で人間関係を活用したことがあるかを聞いています。
人間関係活用を意識した人は44%で、意識しない人もほぼ同数です。つまり、約半分の人が活用を意識したということです。

  <「人間関係資産論」の付録図表11、12>

その中でも男性の方がかなり多くなっています。男性が50%に対し、女性は37%で、10%以上の差があります。男性は仕事がらみのことが多く含まれる結果でしょう。女性の方が仕事抜きのことが中心である結果だと思われます。
そうだとすれば、仕事に関連して人間関係を活用することは、人間関係の資産としての意識はなくても、それなりに行われてきたことを表している。少なくとも人間関係を活用できる資源として認識していたことになります。
このことは、「人間関係は資産だ」ということを、明確な表現はしなかったけれど、現実的には暗黙的に同じことを考え行動していたことになります。

つまり、「人間関係は資産だ」は、無意識に現実行動していた人がかなり多いといえるのです。これを明確に言うことによって、いままでより明確に意識して、効果的に、効率的に活用することができるようになることは間違いありません。拙著「人間関係は資産だ」によって、そういう人が目覚め、明確な資産意識を持ち、大きな武器となることを期待します。

自分の人間関係振返りを有益と思う人は60%以上

設問8で人間関係資産を見える化することを有益と感じるかを聞いています。
人間関係資産の見える化について、それが意味あることと感じている人は、60%を超えています。

 <「人間関係資産論」の付録図表13,14>

このことに関しては、男女差はあまりありません。自分の人間関係を棚卸してみたいと半数以上の人が思っているのです。これは、先に設問1で確認できた、ご無沙汰感と同根の感覚でしょう。
ほとんどの人にとって、自分の人間関係は日常的にはほとんど無意識に処理していますが、ある時急に他から問われるとか、冷静に振り返るときに、その大切さを感じるといったことなのです。

拙著「人間関係資産論」で述べた。感覚的・情緒的なとらえかたから、分析的・理性的とらえかたに進化することに似たことです。無意識の行動を意識的な判断と行動に変えていくことの第一歩になるのです。

アンケート全体から見えること

現実のアンケートにより得られた結果は、われわれの直観的な感じと大きくずれるものではありませんでした。
むしろ、何となく感じていたことが、データで実証されたとことは大きな意味があります。
あらためてこのデータからいえることをまとめると以下のようになります。
(1)80%以上の人は、日頃のご無沙汰感を持っている
(2)87%以上の人は、人間関係を大切なものと考えている

(3)人生を経験するほどに、人間関係の大切さをより感じるようになる

(4)80%以上の人は人から助けてもらったと感じている

(5)人は、助けもらったことを他の人を助けたことより強く感じている

(6)約半数の人が自分の人間関係を意識的に活用している

(7)60%以上の人が自分の人間関係を棚卸してみたいと思っている

人間関係資産論から見た結論

人間関係を資産としてとらえる視点で、本アンケート結果をどう理解するかまとめます。
(1)人は自分の人間関係を感覚的に捉え、生きていく上で大きな要素であると感じている

このことは、すべての人が人間関係について何となく関心を持ち、興味を持っていることをはっきり示しています。そこから進歩の一歩を踏みだすためには、人間関係の解きほぐしこそが、重要な課題であることを明確に示しています。本書の内容が、その進歩の方向と方法を指示しているのです。

(2)人は人間関係を自分の感覚、感情のレベルでとらえることがほとんどである

今までは、感覚的なとらえかたしかやりようがなかったのです。これに理性的・分析的な見方をすることこすが加えていきたいことです。それにより、より実際の有益な行動や結果に反映することが可能になります。目からウロコが落ちるような境地に立てるのです。これこそが、本書で訴えたい重要なポイントです。

(3)人は、生きていく中で他の人との関わりに多くの経験を積み重ね、だれもが徐々にその重要さを思い知らされている

直観的には想定できたことですが、このアンケートで明らかになった最大のポイントです。若いうちから、人間関係の重要さをきちんと理解することが大きな意味を持つことになります。ほとんどすべての人が、人生の経験を経るほどに人間関係の重要性を感じ、認識しているのです。
若い人たちに、このことを早期に積極的に知らしめ、そして、そのための具体的方法を示すことがでるなら、彼らの人生をさらに効果的に、より意味深いものにできるのです。このことが、本書の存在意義の最大のポイントなのです。
長い間の試行錯誤をすべての人がおこなう必要はないのです。失敗を繰り返すことは無駄ではないこともたくさんありますが、失敗しない方法がはっきりしていれば、それを教わればいいのです。先人の経た苦労や得た知恵を次の世代が踏み台にすることは、人類が現在の世界を築いてきた基本なのです。同じことを、人間関係について進化させるためのヒントにしたいものです。心から願っています。

(4)人は自分の窮地や困ったときに他の人からの直接的、間接的なサポートを心から感謝している

人はお互い様で生きていることは、昔から何となくわかっていたことです。なんでも効率を上げればいいというものではないということは承知しています。しかし、現実的に、限りある人生をいかに有意義に生きるかは、すべての人の究極のテーマでもあるのです。誰にとっても人生は一度しかないのです。
そのために、お互いが助け合い、支え合って、より有意義な人生を過ごせるように、もっと工夫できることがあるのです。皆が人関資産をうまく活用するのです。人の存在するすべての場で、人関資産が一つのエンジンとして、潤滑油として働くようにしたいものです。

(5)人は、自分が助けてもらったことを助けてあげたことより強く心に残している

今まで、特に日本人は控えめであることが美徳でした。人を助けてあげるといった意識や言動は、自分自身があまり上品な感じがしないと感じるようです。
しかし、客観的に見て、ひとりの人が他の人をサポートしていること、その結果新たな価値が生まれているといったことが起こっているのです。
人間関係に限らず、関係性が、新たな価値創造に大きな役割を果たすことは、気付かないだけで、実は大変多いのです。人間関係もまったくおなじことです。1+1が2以上になることは、誰もが実感した経験を持っているはずです。関係性を活用することは、まさにシナジー効果を引き起こす起爆剤になるのです。

(6)人は、何となく自分の人間関係を一度整理してみたいと感じている

人は、自分の人間関係だけを見て生きているわけではありません。生きるためにもっと基本的なことがたくさんあります。
そのことに目をはじめとする五感と意識のほとんどが集中しているのです。だから自分が生きるために必要としている、息をすること、生理的欲求といったことと同じようなレベルで自分を取り囲んでいる人間関係に注意や意識がいっていないのです。マズローの欲求階層説でいえば、より低次の生理的欲求、安全欲求、社会性欲求といったレベルで、自分の人間関係とらえているのです。
しかし、実は人間関係というのは、より高次の自己実現欲求のためにもっとも有効な事柄であるのです。そういう特別な意識をもって、とらえ、考え、対応していくべきことが、人間関係なのです。

☆☆ 意識改革しましょう。 誰にでも、すぐにでもできることです!

客観的に自分の人間関係を見える化し、感覚的に扱っていた人間関係をじっくり観察して、より有効な活性化、活用を図ることは、決して忌避されることでも非難されることでもありません。むしろ、今までその視点がなかったために、潜在的な可能性を活用できなかったと反省すべきなのです。無駄に捨ててしまう多くの人の時間やエネルギーを有効に生かしたいものです。

一人一人が、より価値ある人生を過ごしたいものです。そういうことが、拙著「人間関係資産論」の真の狙いです。
人間の心に基づいた、人との関係性を大きなエネルギーとして、有効活用することは、誰にでもすぐにできることなのです。
今すぐに、あなたの人間関係資産を棚卸し、活用することを考え、実践しようではありませんか!

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