自分マンダラはあなただけのツール

7) 前の愛犬クンちゃんの思い出

もうはるかな昔になってしまいました。ある春に千葉市のマンションから埼玉県郊外の一軒家に転居しました。その時、娘は小学二年生になり、息子は幼稚園に入るときでした。小さいながらも初めての庭付きの家で、家族全員がうきうきするような瞬間でもあったのです。

そんな頃のある日曜日、比較的近所にある丸木美術館へ車に乗って皆で出掛けたときのことです。美術館の庭先にダンボール箱があり、その中に3匹のまだ目も開かない子犬がいて、マジックペンで「どなたか、家族に加えてください!!」と訴えていたのです。雑種のようですが、そんなことは一切関係なく子犬たちは無邪気でかわいいものです。真っ黒いのと白に黒のブチが入った乳牛を思わせるのとほとんど真っ白の3匹でした。息子と娘と妻が一致して、乳牛似をもらおうということになりました。家に連れ帰り、早速名前を付けることになりました。息子と娘が言い出した、クンクン言っているからクンちゃんに即決したのです。

息子が赤ん坊であった頃、「XXクン寝んね、XXクン寝んね」と寝かしつけるときの子守唄から、息子が初めて覚えた言葉がクンねんねで、それはまもなく小さな夏布団のことを指す言葉になっていったのです。そしていつの間にか省略して「クンちゃんになっていったのです。言葉の語尾をまず覚え、それが物の名前になるという自然な変化が、大変に新鮮で不思議だと感動したものでした。5歳になる頃まで、息子は就寝時、「クンねんね、変じて、クンちゃん」を離すことがなかったものです。

初めて飼った犬にその名前をつけ、以来15年、老犬になってきた「クンちゃん」は、晩年になって引越しし、耳が遠くなり、時に訳もなく鳴くなど、要介護状況を経て、2003年5月に、筆者の最初の著書「プロジェクト成功への挑戦<3つの力>」が世に出るのを見届けて、天寿をまっとうしました。

我が家のいいときを与えてくれた「クンちゃん」は、今も我が家に何枚もの写真になって見守ってくれています。ありがとう、「クン」よ今は、「クンちゃん」に代わって、ジャックラッセルテリア犬の「デコちゃん」がうちのアイドルです。

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