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ツバメの思い出

まったくの私事の思い出話です。もう20年位前のころ、郊外のニュータウンにあった我が家の玄関先に、初めてツバメが巣を作りました。それまで、そこに住んで7年間、まったく気配すらなかったこともあって、これは本当に縁起がいいのかと感激したものです。
以来、毎年ツバメが飛来し、子育てをしていました。4月に飛来して、まず数羽で巣の争奪戦をしているようでした。結果的に1組が残り子育てを始めます。

ツバメ1

大変感激し、興味をもったのは、巣立ちのときです。
丁度、日曜日でしたが、朝早くからツバメが騒々しいので様子を見て驚きました。巣立ちの子供を促すように10羽近いツバメが巣の周辺で鳴きわめいているのです。どう見ても、親類縁者が総動員で巣立ちを励まし、祝っているようにしか見えません。
やがて、最後の1羽が巣立っても、いっぺんに遠くに飛び去るわけではありません。巣立ちした子ツバメは、近場の電線に全員が止まって、親ツバメが運んでくる餌を待っているのです。そして、数日の間は、昼間は電線から序々に遠出しますが、夜は巣に戻ってくるのです。やがて夜も戻ってこなくなると、次の1組が同じ巣を使って子育てを始めるのです。二毛作か二期作といった効率のよさです。

2001年4月初めにも、またツバメが飛来しました。しかし巣の様子を見てみると、5年間使用し続けた巣は、その前年の子育ての最中にカラスに襲撃されたこともあって、ボロボロで、あちこち透けて見えるような状態でした。
自分達で補修するような気配はまったくありません。なんとかしてやれないものかと、かなり迷いました。お節介だとと思いつつ、接着剤で補修を試みましたが、どうも不器用な人間サマが余計なことして何とかなるようなシロモノでもないのです。早い時期の今なら、きっと作り直してくれると信じ、心を鬼にして、全部落としてしまいました。
それから2週間もの間、飛来して以来、夜は巣の跡にいたツバメ2羽は、夜になっても姿を見せなくなってしまいました。心ならずも破壊者となってしまった私は、結構心が痛んで、毎日帰宅すると、真っ先にツバメの巣(いや、巣の跡)あたりを確認するのですが、姿を見つけることはできませんでした。
丁度、娘が5月連休の一時帰宅から大学に戻る日でした。ツバメが泥を運び始めたのです。本当に、柄にもなく、心から「カンゲキシタ!!」ものです。

毎年飛来するツバメは、前の年に巣立った子ツバメであるとしか思えませんが、真偽は分かりません。どうも、ツバメは、特有の帰巣本能によって、同じ町、同じ軒下の巣に帰ってくるようです。すべてとは言いきれませんが、帰ってくる確率はとても高いらしいのです。
2002年春、ツバメの飛来を確認した時点で人間の都合で引越しをしてしまいました。ツバメにもらった感激を感謝しながら、今後の彼らのことを気にしながらの引越しでした。
ありがとう、あの時のツバメたち!!

ツバメ2

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